
- 長く歩くと足がしびれて休みたくなる
- 腰やお尻の痛みが日常生活に支障をきたしている
- 病院では「年のせい」と言われ、湿布や薬だけで改善しない
- 前屈みで休むと痛み・痺れが引く
- 朝起きたときに腰や足が固まったように重だるい
おおたかの森整骨院
脊椎管狭窄症の
主な病態と症状
腰部脊柱管狭窄症は、腰の神経が圧迫されることでさまざまな症状を引き起こす疾患です。神経がどの部位で圧迫されているかによって、現れる症状が異なります。主に次の3つのタイプに分類されます。
馬尾型(ばびがた)
馬尾神経(腰の下部を通る神経の束)を圧迫するタイプです。

【主な症状】
- 両足のしびれや脱力感
- 足に力が入りにくい
- 尿や便の出にくさ(重症例)
しびれや感覚異常が左右両方に出ることが多く、痛みよりもしびれ感が強く現れやすいのが特徴です。
神経根(脊髄から枝分かれした神経)を圧迫するタイプです。

【主な症状】
- 片側の足の痛みやしびれ
- 特定の動作や姿勢で症状が悪化
- 足の力が入りにくいこともある
主に片方の下肢に症状が出ることが多く、痛みを強く感じる方が多いです。
混合型(こんごうがた)
馬尾神経と神経根が同時に圧迫されているタイプです。

【主な症状】
- 両足のしびれと脱力感
- 片足または両足の痛み
- 神経根型・馬尾型の症状が同時に現れる
症状が複雑になることが多く、日常生活に強い支障をきたすケースもあります。
「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」
特徴的な症状腰部脊柱管狭窄症に特有の症状として、「間欠性跛行」があります。
これは、
- しばらく歩くと足がしびれて歩けなくなる
- 少し休むとまた歩けるようになる
という特徴的な歩行障害です。特に、立っていたり後ろに反ったりする姿勢で悪化し、前かがみになると症状が軽減することが多いです。スーパーのカートを押すと楽に歩ける…という方もいらっしゃいます。
脊椎管狭窄症の原因とは

脊椎管狭窄症(せきついかん きょうさくしょう)は、背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されて痛みやしびれが出る病気です。では、なぜこの通り道が狭くなってしまうのでしょうか? その主な原因をご紹介します。
最も多い原因が加齢による骨や軟骨の変化です。
40代以降から少しずつ背骨や椎間板(ついかんばん)、靭帯がすり減ったり、分厚くなったりして脊柱管を圧迫し始めます。
これは誰にでも起こり得る自然な老化現象ですが、進行すると症状として現れるようになります。
若い頃に椎間板ヘルニアを経験した方は、脊柱管内の神経周辺に慢性的な圧迫が残っていることがあります。
ヘルニアの再発や慢性化によって、脊柱管が狭くなることがあります。
長年の姿勢のクセや負担によって、背骨の一部が変形したり、骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲのような骨ができたりすることで、脊柱管が狭くなることがあります。
重たいものを持つ仕事やスポーツ歴がある方に多く見られます。
背骨を支える靭帯のひとつである黄色靭帯が分厚くなり、神経の通り道を狭めてしまうことがあります。
これも加齢によって徐々に進行していきます。
中には生まれつき脊柱管が狭い(先天性狭窄)方もいます。
こうした方は、加齢の影響が出始めると早期に症状が現れやすくなります。
早めの対策が大切です
脊椎管狭窄症の原因は一つではなく、複数の要因が重なって発症することも少なくありません。症状が軽いうちに適切な施術や生活習慣の見直しを行うことで、進行を抑え、手術を回避できる可能性もあります。
脊柱管狭窄症の改善方法

~必ずしも手術が必要なわけではありません~
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)は、脊柱管という神経の通り道が何らかの原因で狭くなり、神経を圧迫して痛みやしびれが出る状態です。
MRIなどの検査で「脊柱管が狭くなっている」「骨が変形している」と言われると、不安になる方も多いですが、実は多くのケースで手術をせずに改善が可能です。
以下のような重度の神経症状がある場合は、早めに医療機関での手術も含めた対応が必要です。
尿や便が勝手に出てしまう、あるいは出せなくなる
皮膚に触れても「触れられている感覚」がない
足が動かせない・力が入らないなど、明らかな運動障害
これらの症状は、筋肉や関節の問題ではなく、神経そのものが深刻に障害されているサインです。放置すると回復が難しくなるため、注意が必要です。

排尿・排便や感覚・運動麻痺のような重篤な症状がない場合、整骨院での施術や生活習慣の改善によって、症状が軽減・改善することが多くあります。
その理由は、実際には「神経の圧迫」そのものが原因ではなく、周囲の筋肉・筋膜・骨格のバランスの乱れによって神経が刺激されているケースが多いからです。
- 筋肉の過緊張や硬直
- 骨盤や背骨のゆがみ
- 筋膜の癒着や滑走不全
これらを整えることで、神経への負担が減り、痛みやしびれも自然と和らいでいきます。
画像だけでは判断できない「身体の本当の状態」

実は、全く腰に違和感のない人のMRI画像にも、ヘルニアや変形が写っていることが珍しくありません。
つまり「画像上の異常=痛みの原因」とは限らないのです。
逆に言えば、排尿・排便障害や運動麻痺・感覚麻痺といった神経の根本的な障害は、筋肉や筋膜の問題では起こりません。そこが判断の分かれ目となります。
当院のアプローチ
当院では、手術に頼らず改善を目指す方のために、次のようなアプローチを行っています。
- 骨盤・腰椎のバランス調整
- 筋肉・筋膜の緊張を緩める施術
- 正しい姿勢・歩行の指導
- 再発を防ぐセルフケアのご提案
「手術しかないのかも…」とお悩みの方も、まずは一度ご相談ください。状態に応じて、適切なご提案をさせていただきます。